先週末は、友人の訪問があり外出していました。久しぶりにドライブ三昧。それにしてもずっと強風です。でもポカポカ。庭の桜桃は散り、畑のケールの葉が毎日成長しています。抗がん剤は一週目。粘膜の切れの副作用もまた始まりましたが、前回よりは楽です。お腹の痛みが強くなってきているのと、腹水が少しずつ増えてるのかなという感じがしますが、やはり満腹感が一番の問題です。二つ目の十二指腸ステントを留置しようとドクターとは話していますが、時期は僕が決めてよいと。5月末に尿管ステントの交換手術の予定なので、同時に出来たらと思っていますが。痛みに関しては、トラマールの処方も提案されています。
ペプチドワクチンは進展ありません。各大学、病院とも素早い対応をしてくれたのですが、和歌山県立医科大学のみ、クラークの方が折り返しますと言ったきり。まあ、新薬は誰かの権利物なので僕は待つしかないですね。
先日書いた、ホウ素中性子捕捉療法は京都大学原子炉実験所が頭部以外も熊取町で始めてるようですが、残念ながら膵臓癌は対象外のようです。国立がん研究センターのものは2013年10月完成予定の建物の地下に、小型加速器を設置して臨床研究を開始とありました。
最近気になったのは、CD47抗体がヒトの原発性腫瘍すべてに効果があるというスタンフォード大学の発表、あらゆるがん細胞で活性化しているAkt酵素の分解を誘導するムーラン(Mulan)酵素を発見した建国大学の抗がん治療剤開発、プラズマで悪性細胞死滅させる名古屋大学の研究、サイバーナイフの進歩、アスピリンを日常的に服用することで癌のリスクが減少するという発表、等々。癌に関係するニュースはとても多く、日々新しい発見があります。相当な資本と労力が注入されている分野であり、データ改ざん等の残念なニュースもありますが、そのうち安全で効果の高い治療法も確立されていくでしょう。僕の友人達が癌になっても大丈夫であって欲しい。
創薬化学や遺伝子、細胞の研究等、SF好きの僕にとっては読み物としても面白いので深みに嵌ってます。ただ現在でも宇宙や生物の仕組みは殆ど未知であり、人間という種の病気という状態の定義も曖昧です。真の治療は永遠に不可能で、偶然や経験の積み重ねが医療でしかない。幸運か魔法を使うか、とにかく道が開かれば、輝きも増すのですが。やっぱり欲深いです。