CEA 40.4
SPan-1 結果待ち
CA19-9 471
DUPAN-2 結果待ち
右側の欄の腫瘍マーカーのリンクで時系列推移がみれます。
2012/07/06
2012/07/05
穿刺2回目

梅雨空が続いていますが夜間は晴れて月が綺麗です。月曜日に早速病院に連絡して腹水穿刺とアルブミン10gの点滴をしました。やはり穿刺後の倦怠感がひどく、今回も1.5リットルです。その後火曜水曜と丸二日熟睡状態でした。起き上がるのも立ち上がるのも階段もきつい。全く体力が無い。急激な腹水の増加はありませんが減少もしていません。浮腫みは日々状態が変化していますが若干軽減しています。吐き気や食事後の腹部膨張感は依然あります。夕食は本葛粉だけのほうが就寝後も調子が良いです。処方薬も変わっていません。トラマール、セレコックス、ロキソニン、フロモックス、ガスモチン、タケプロン、アレグラ、マグミット、フェロミア、ダイアートと緊急時や症状発生時用のものが数種類。この腹水は長引きそうなので身体の負担を考えて、近々に腹水濾過濃縮再静注法(CART)を開始するかもしれません。根本原因の腹膜播種は抗がん剤や自分の免疫で押さえ込むしかない。摂食の問題で量を減らしていたサプリ等ですが、徐々に戻しています。先ずは筑波エンザイムを以前の分量摂るようにしました。自分の前向きな精神力も含めて、身体の復元力を信じています。自分が治療している病院でも先週より、ペプチドワクチンOCV-C01の治験が始まりました。二重盲検比較試験ではなく、募集はジェムザールと併用でのファーストラインのみのようです。ファーストラインで選んだ患者さんは、その後TS-1という選択肢が残るということでしょうが、OCV-C01単体投与の方が効果が現れる場合は効率的なような。ジェムザールとは水と油のような関係だった筈なのに、現実を踏まえての認可に向けての判断材料としては意味があると思います。ただ自分に適用されないのは、大変残念です。
2012/06/30
腹水穿刺
金曜日の朝までにむくみ(浮腫)は大きくなり脚は大根のようにずんぐりしてきました。膝を曲げて座ると大腿の裏側や足首に何か挟まってるような感じです。金曜日病院で血液検査後、安全のため抗がん剤投与を一週間休薬することにして、腹水穿刺を行いました。多量に腹水を出したいと思い調べてはいたのですが、ドクターとは初回であるし診断的穿刺も兼ねるということで偶発症や副作用のことも考えて1リットルのみの予定になりました。ベッドに横になって腹部エコーで位置を決め皮膚麻酔をして穿刺、3本の検体容器に成分、病理診断、細菌検査のため腹水を採取した後、1.5リットルの排液を出しました。血漿分画製剤であるアルブミン10gの点滴をして完了。痛みは無く、ちょっとふらふらする程度でした。随分楽になりましたが、まだお腹は妊婦のようです。排液の性状は混濁も少なく無色であり、成分中の蛋白質の量が1.8g/dlと低いので血漿蛋白の喪失は少ないだろうということでした。帰宅後は栄養と適量の水分を摂ることや生活上の注意点、安静にするようにと指示がありました。一晩寝て、むくみは割りと良くなりましたが、その分お腹が張ったようで、食欲、食事量共に若干の改善程度でまだまだ問題です。腹部膨張感による苦しみは無くなりました。今後の様子をみていくつもりです。月曜日に病院に電話をして早期の次回の穿刺を決めたいと思ってます。
2012/06/27
脚の浮腫
昨晩お風呂で脚の妙な感触に気付きました。足首や大腿の内側を触ると硬めの低反発フォームのようです。ぷよぷよ。遂に脚のむくみ(浮腫)も始まったようで落胆しました。そう言えばこの数日、脚が重く違和感があったような。がん性腹水と下肢のむくみについては色々読んでいたのですが、人生で初めての経験なので気持ち悪い。朝になってむくみも進んだような気がします。皮膚を押したら凹みっぱなし。痛みもあるし自分の脚じゃないみたい。腹水が溜まって、鼠蹊部(そけい部、大腿の付け根前面の腰骨と恥骨の間)が圧迫されて脚のリンパ液が体幹に戻れなくなるためのようです。腹水に対しても利尿剤は効いていないので、先ずは腹水の除去が課題です。金曜に予定している腹水穿刺。その後様子をみながら、食改善、脚の挙上姿勢、リンパマッサージ等試していくつもり。手間が掛かる里芋パスターや生姜湿布、鼠蹊部のびわの葉温灸も興味あるけど、一人じゃ出来ないから無理っぽい。腹水穿刺を一回してみて経過次第ですが、腹水濾過濃縮再静注法(CART)も考えています。四国では10病院でしかしていません。穿刺の頻度が上がるようであれば行うつもりです。腹腔-静脈シャントというのもあり、効果が高そうですが、ちょっと勇気が必要そうです。体内では圧力や比重などのちょっとしたバランスのずれが、症状を引き起こしています。すべてきっかけは小さなことの積み重ねから。ひとつずつ好転するのを願って身体と付き合っていくつもりです。
2012/06/25
50回目のジェムザール
2012/06/21
お腹のしこり
2012/06/17
寝てばかり
梅雨と台風の影響で来週は雨が続くようです。今日は丸一日横になってました。早寝早起き、朝寝、昼寝。睡眠時間がとても長い上、熟睡です。最近はバンコクのワットポーにある涅槃仏のような姿勢で読書を始めたり、半寝状態でいると、腕が疲れて睡眠していることが習慣化しています。痛みのコントルールは慣れてきましたが、腹水には困っています。苦しい。食欲も無く、気持ちの悪さに耐えてるだけのこともよくあり、少量の物を口に入れるだけでもかなりな時間を費やしています。夕食は本葛粉湯だけ位の方が就寝後楽です。体重がまた最低ラインまで落ち込んでいるので体力もありません。鎮痛剤の副作用か、呼吸抑制の症状もたまにありました。ここまで困難が多いと正直辛い。友人に調子はどう?と聞かれると、非常に切ない。
日々、自分のあり方を見詰め直しています。静養です。
2012/06/10
腹膜播種
梅雨入り。症状は一進一退です。金曜日に抗がん剤投与。血液検査ではCRPがまた上がっていました。腹膜播種由来だろうという事で、抗生剤、利尿剤の効果も続かないし、腹水も炎症も長くかかるかもしれないと。お腹のしこりも大きく感じるし、便も少ない単位でしか出ません。咽喉にも違和感があります。本格的に腹膜播種が増悪し始めたのではないかと、とても心配しています。痛みも日々増してきてるので、ドクターにはオキシコンチンに移行することも勧められました。食事も少しずつ、野菜ジュースとサプリ等はなんとか摂っています。腹水の症状が始まった前後のことを思い出しながら、生活改善してみます。最近は痛みに耐えている時間が長く、そのまま寝てしまうことも。車にも乗れないし、温泉も行けない感じ。困惑していますが、前向きに養生です。
2012/06/05
腹水その後
上流の方から田植えも徐々に進んで、蛙がうるさく泣き始めてます。一時、張り裂けそうだった腹部も若干落ち着いてきました。痛みも張りもまだ辛いけど、対処して慣れてきています。トラマールの一日量を100-150mgから200mgまで増量。かなり効果がありました。最大量のロキソニンの使用も止め、セレコックスに変更。トラマールは一日量400mgまで増やせるし、レスキューとしてロキソニンが使えます。鎮痛効果には満足です。うつ伏せで読書できる様になりました。お腹の張りも少し軽減しています。まだ靴下を履くのには苦労していますが、随分楽になりました。利尿剤、抗生剤と消炎剤の効果だと思われます。退院後より白色便が続いていました。最初は胆管の閉塞が再発したのかと気を揉んでいましたが、血液検査でのビリルビン値は正常なため、腹膜播種による腹水症状に起因(蛋白漏出性胃腸症による白色便のようなもの)すると思われます。昨日よりちょっとずつ茶色味が増してきているので、好転している感じがします。時間の経過と共に一歩一歩、快方に向かっているのかな。安眠。バルセロナからのビデオレター、毎週元気を送ってくれてありがとう。
2012/06/02
腹水
2012/06/01
2012/05/31
腹部膨張感
2012/05/28
ステント留置入院後
1週間弱の入院でした。初日の胃カメラは絶食してたにもかかわらず胃に溜まってたようで嘔吐しながらで辛かった。画像では金属ステントが盛り上がった腸壁で埋まり完全に閉塞していました。血液、心電図、X線検査も問題なく、2日目に既に入っているステントの内側にもう一つの十二指腸ステントの留置。3日目に尿管ステントの交換でした。今回の交換は麻酔を使わず、挿入直前に内視鏡にゼリーを塗っただけだったので、もの凄い痛みを我慢しながらでした。絶対に次回はゼリーを塗って10分放置してからとか、仙骨麻酔を頼むとかします。交換後の排尿時はやはり激痛。でも交換したステントの状態がとても良かったので、次回は1ヶ月増やして4ヶ月後となりました。血尿もほんの少しで、十二指腸からも出血は無く、今回の入院では抗生剤を使いませんでした。4月からの抗生剤不使用継続中です。その後のX線検査で両ステントの位置確認も良好、血液検査も良好。手術は成功です。前回、十二指腸ステントを11月に留置して3月には満腹感が始まりました。今回も3ヶ月を目安に対処を考えないといけません。病院ではステントを3つ重ねた例は無いのですが、3つ留置する事も思案しています。ただ、今のところ流動食から始めて三分粥、五分粥、全粥まで試しましたが、未だに満腹感が続いています。就寝前に二度嘔吐もしました。どこか他の部分が閉塞している可能性もあり退院前にCT検査もしました。詳細は今週金曜日に出る予定。現在は少量の流動食とか蕎麦とか様子をみながら口にしている状態です。入院中にしていた栄養剤点滴も必要があればするつもり。貧血も続いているし、とても痩せてジーンズもベルトもゆるゆる、半袖を着るのも気がひけます。体重と体力が回復するまでは安静にしてようと思っています。腹部の腹膜播種のしこりが気になるし、少し弱気のこの頃ですが、ひとつひとつ解決していきます。
入院中に膵臓がんになったばかりの患者さんと話をしました。その方はファーストラインはジェムザールとタルセバでした。それと気になったのがペプチドワクチンの治験についてもドクターから示唆されていたようでした。5月から開始できるという話でした。OCV-C01だと思われます。僕と担当医が違うので確認するつもりです。
入院中、わざわざ下関からのお見舞い、ありがとうございました。マイペースで頑張ります。
2012/05/19
経口摂取不十分
良い天気。週代わりで様々な花が咲き移ってます。昨日は通院。ヘモグロビン濃度もまた少し改善、といっても高度の貧血です。CRPが高めという以外は血液検査は良好。貧血と消化器官の閉塞を除けば調子は良い。ただ飲食できないのとフラフラになるというのは堪えてます。47回目のジェムザール点滴後、ビーフリートという栄養剤も点滴。次の月曜日から入院検査、手術です。絶食予定だし、何回もやって慣れてはいるけど忍耐が続きます。尿管ステントの交換はただただ怖い。製品の添付文書には1年以内に交換とあるので、3ヶ月に一回の交換を4ヶ月に一回ではどうなのか聞いてみるつもりです。来週末は何か食べれると幸せなので前向きに。お臍の右側にある腫瘍のしこりを触ってみてると日々変化があるような、気のせいでしょうが、僕の現在の最前線であるような気がしています。ペプチドワクチンの臨床試験、どこも人気になっているようですね。良いことですが各施設でやっていることには違いがあります。オンコセラピー社の治験も各病院で内容は違います。患者の方は理解して治験を受けないと好結果には繋がりません。少しでも良い結果になる事を祈っています。
先日、東京のお世話になっている方から、杉田梅の仁とお水を頂きました。ありがとう。
2012/05/15
体重減少
2012/05/10
病人
立夏も過ぎて日も長くなってきました。もうすぐ半袖の季節。この2週間大変辛い時期を過ごしています。貧血と消化器の閉塞が原因なのですが、体重も減って体力も無くなってきました。腎臓と肝臓等は正常です。病院で対処する予定なので症状は良くなるとは思っていますが、がんを見つけてから一番しんどい。強い痛みで一気に来るより、長い時間をかけて徐々に動けなくなっていくのは堪える。病人なんだと実感しつつも、あきらめないで前を向いて生きるようになんとかやってます。今日は枇杷の葉こんにゃく湿布というのをしました。たまにやってますがとても気持ちが良い。明日は通院、相変わらず長時間の運転は無理です。後部座席で深緑を楽しみます。
2012/05/03
免疫力維持
現在の化学療法から免疫療法(広義ですが)に移行しようと、ずっと各種治験をフォローしていますが、興味の対象のものは施設も少なくなかなか条件が合いません。日々新薬のニュースもあり、制度改革も進んでるようですが、手が届くものはない。地道に模索を続けるつもりです。
2012/05/01
2012/04/30
貧血亢進
土曜日に山口からお見舞いに来ていただきました。いつもありがとうございます。
覚書.さん。最後までご一緒でしたね。 合掌。 ご冥福をお祈りします。
2012/04/22
ふらふら
週末は友人が中国に行った帰りにお見舞いに寄ってくれたのに、体調の事もありお世話になりっぱなしでした。でも楽しかった。五味子も頂き、ありがとう。それと、弟は風雨の中フルマラソンで自己記録更新、頑張ってます。
2012/04/18
化学療法
週明けから調子が良く無く、腹部の痛みと張りに悩まされてました。苦しかった。今日は流動食だけなので、夕食どうしようかなと考えています。外観と内面は未だに元気です。日本の制度上、殆どの膵臓がんの患者は先ず、切除手術、放射線療法が可能かの判断があり、その後化学療法に移行します。進行・再発膵癌の進行は早く、病状も急激に悪化することがあり、体調の悪化や抗がん剤の副作用で抗がん剤治療が中止される場合もあります。膵臓がんには抗がん剤が数種類しかなく、化学療法の中止以降は保険適用下では有効な治療はありません。それに現在の化学療法も延命効果が若干あるという程度です。希望は無く、延命措置を受け続けるものだと最初から病院で伝えられ、ガイドラインもそうです。
メディアが免疫療法やがんワクチンで賑わい続けてます。各メディアは各企業の広告のよう。各社一斉に厚生省の方針を批判しつつ(研究育成や医療制度と抗がん剤は最低最悪)、成功例を前面に出して(半分位は全く関与のない成功例)、免疫治療という新しい分野と開発事情、医療のテーラーメイド化推進、かなりなハイプです。でも放映や記事をみると結果的には違う会社の違う手法の免疫治療に誘導されます。世界中で多種多様な研究がなされていますが、発表されている好結果も多種多様。効果の無いエヴィデンスだけ患者には届かない仕組み。またペプチドワクチンの治験では、標準療法不応や不耐の募集が多いのが事実です。免疫療法に相反する化学療法が標準であるので、先ずはそこで統計値を向上させないと前に進まないというのが現状でしょう。実際、化学療法は免疫系をボロボロにしますしね。
各治療機関にも問い合わせが多いようです。啓蒙団体も多いし、行政が動きそうですね。ただインフルエンザワクチンや豚ワクチン、子宮頸癌ワクチンのように結果が不確かなものに対して税金が大量に投下され、結局は企業と天下りの役員だけが得をするという構図の繰り返しは避けてもらいたい。人類の歴史をみてもいきあたりばったり、長い目で見ないと効果なんてわかりません。化学肥料、農薬、添加物、医薬品しかり。ただ、膵臓がんを見つけてから何回も考えてたのですが、そろそろ化学療法を止めてみようかなと思ったりしています。桜も二回観れました。冒険したい。
2012/04/10
NK細胞
本日、大塚製薬、塩野義製薬が免疫機能を生かすがん治療ワクチンの開発を加速、大塚製薬は膵臓がんを治療するワクチンの最終治験を始めるという報道がありました。やっとまとまったのでしょうか。
先週、UMINで気になっていた京都府立医科大学の高純度NK細胞移入療法の消化器癌に対する第1相臨床試験。昨日タカラバイオ社からIRもありました。2010年に9例実施したレトロネクチン拡大培養法によるナイーブT細胞を用いたレトロネクチン誘導Tリンパ球療法と同じものと理解していましたが、若干違うようでNK細胞を強調しています。抗体医薬の使用は無いとのこと。細胞容量や投与回数が前回より少なくなっていますが、培養条件が違うのでしょうか。ただ今回もタカラバイオ社はナイーブT細胞とNK細胞による併用療法、NK細胞と抗体医薬の併用療法等の開発を行っていきたいと示唆しているだけです。タカラバイオ社と関係のある京都等の数クリニックでは既にレトロネクチン誘導Tリンパ球療法(6回コース)が行われています。ANK自己リンパ球免疫療法のリンパ球バンク社の培養センターも東洞院クリニックも京都にあります。京都大学が関係していたこともありますが、NK細胞は京都が熱いですね。抗体医薬は協和発酵キリン等の世界各社で開発ラッシュ。期待しています。
NK細胞関連で、最近話題になった明治乳業のR-1ヨーグルト。EPS(Exopolysaccharide、菌体外に産生する多糖体)に免疫賦活作用があるとのこと。乳製品摂取が大丈夫な人は、自家製ヨーグルトも簡単です。甘味も調節できるし、作り方は検索すれば多様にあります。でもやはり乳製品は身体に良くないとも言われてますし、ヨーグルトの摂取は腸内環境に変化を起こさないという発表もあります。癌にはどうなのでしょうか。
2012/04/08
初めての嘔吐
抗がん剤開始以来、吐き気は数回感じたもことがあったのですが、木曜の夕食後、初めて嘔吐しました。水分のみ1リットル超と摂ったばかりの抗がん剤等。夕食はお味噌汁と寒天とお茶だけだったのですが。午後から満腹感が辛かったので物理的な嘔吐なのかも。それとも抗がん剤と悪心嘔吐と制吐剤についての腫瘍内科医の延々と続く文章を読みすぎたせいか。金曜日は通院で、43回目のジェムザール治療、42週目のTS1(21クール後半)開始。通院治療室で僕がジェムザール投与している横のベッドで若い女性の乳がんの患者さんはずっと嘔吐していました。入院中も思ったのですが、副作用で悪心を患わってる患者さんを目にするのは辛い。実際、自分も痛みより悪心はきついです。ドクターとは週末に僕が食事を工夫してみて、酷な状況が続くようであれば、月曜から入院、火曜に十二指腸ステントを留置しようと決めました。(今の時点で来週のステント留置は見送りそうです)。4月の腫瘍マーカーがまた微増していますが、安定の域であるとのこと。もう半年以上も、抗がん剤もしくは僕の免疫系と癌の進行が拮抗している感じなので、次の展開が非常に心配です。それとやはりストレスがある時は、痛みの感じ方が強くなるような。今日はとても痛い。ドクターは十二指腸ステント留置術後に、トラマールに移行しようということ。中村祐輔研究室のがんペプチドワクチン療法臨床研究実施施設リストが更新されていますが、注意書きが数行追加されたのみ。電話の問い合わせが多く、メールのみでとのこと。日本での免疫療法の行政上の扱いとは違い、医薬品開発は莫大な予算のもとで行われています。メディアを賑わせて注目度も高いし、多くの人間が関与する予定のものを開発するなら、オンコセラピー社さん共々、情報開示、PR(パブリックリレーション)活動はしっかりしていただきたい。
先週から、免疫系、各種免疫療法と呼ばれているものとその周辺技術、特許、関係する大学や企業や、抗体医薬、低分子標的薬、遺伝子治療薬、核酸医薬等の手法、種類、開発状況について詰め込んで再勉強しました。各病院、クリニック、治験の情報とも比較して考えてみればみるほど、これで良いのかなという思いが募ります。患者さんは少ない情報で判断するしかないということ。医療を提供する側は、ひとくくりのジャンル的なカテゴリーでサービスを実験または売ろうとしていることです。リンパ球の培養手法が違えば別物であり、ペプチドワクチンは標的や手法が違えば別の治療法。 ADCC活性にしても抗体が違えば全く違う結果になるだろうし、アジュバントや抗体医薬品と組み合わせたりしなかったり。開発途上でありエヴィデンスも不確定。自分も含めて患者さんは大変です。蜜柑も林檎も品種や時期、生産者、収穫場所で味は随分違います。
2012/04/06
2012/04/04
春風
ペプチドワクチンは進展ありません。各大学、病院とも素早い対応をしてくれたのですが、和歌山県立医科大学のみ、クラークの方が折り返しますと言ったきり。まあ、新薬は誰かの権利物なので僕は待つしかないですね。
先日書いた、ホウ素中性子捕捉療法は京都大学原子炉実験所が頭部以外も熊取町で始めてるようですが、残念ながら膵臓癌は対象外のようです。国立がん研究センターのものは2013年10月完成予定の建物の地下に、小型加速器を設置して臨床研究を開始とありました。
最近気になったのは、CD47抗体がヒトの原発性腫瘍すべてに効果があるというスタンフォード大学の発表、あらゆるがん細胞で活性化しているAkt酵素の分解を誘導するムーラン(Mulan)酵素を発見した建国大学の抗がん治療剤開発、プラズマで悪性細胞死滅させる名古屋大学の研究、サイバーナイフの進歩、アスピリンを日常的に服用することで癌のリスクが減少するという発表、等々。癌に関係するニュースはとても多く、日々新しい発見があります。相当な資本と労力が注入されている分野であり、データ改ざん等の残念なニュースもありますが、そのうち安全で効果の高い治療法も確立されていくでしょう。僕の友人達が癌になっても大丈夫であって欲しい。
創薬化学や遺伝子、細胞の研究等、SF好きの僕にとっては読み物としても面白いので深みに嵌ってます。ただ現在でも宇宙や生物の仕組みは殆ど未知であり、人間という種の病気という状態の定義も曖昧です。真の治療は永遠に不可能で、偶然や経験の積み重ねが医療でしかない。幸運か魔法を使うか、とにかく道が開かれば、輝きも増すのですが。やっぱり欲深いです。
2012/03/29
塩野義製薬
塩野義製薬株式会社との治療用ペプチドワクチンにおける全疾患を対象とした適応拡大と新規ペプチドの権利譲渡に関する契約締結のお知らせ
2012/03/28
三寒四温
中村祐輔研究室のがんペプチドワクチン療法臨床研究実施施設リストが更新されています。実施少ないです。山口大学はKIF20AとVEGFR1とVEGFR2のカクテルワクチンの第II相臨床試験。UMINの条件以外にジェムザール歴が半年以内ということでした。川崎医科大学の膵癌はVEGFR1とVEGFR2の研究。千葉徳州会病院は、標準療法不応膵癌に対する3種類の有効成分を含むペプチド(OCV-C01)の第III相治験です。和歌山県立医科大学は詳細を問い合わせ中なのですが、僕に合ったケースはなく残念です。膵癌のがんワクチンは全国の大学等で開発途上であり、エヴィデンスも確定されていません。どの成分がどのような個体に成果があるか、患者も情報弱者では危険です。理論、薬剤や方法、背景等勉強になります。医薬品開発、臨床研究、臨床試験、バイオベンチャー等も興味深い。でも創薬の現場でゲノム解析して候補をスクリーニングして考えて実験している人達が一番カッコいい。ブログとか論文とか表現が先端すぎ。新しい世代の人達に歴史を塗り替えるような凄いの発見して欲しいです。
国立がんセンターがホウ素中性子捕捉療法というのを推進しようという計画がありましたが、どうなったのでしょうか。2012年内には臨床開始したいということでした。国立がんセンターはトップがまた変わるとか。気になります。
2012/03/25
ペプチドワクチン再燃

春めいてきました。庭の桜桃も満開です。抗がん剤休薬の週。先週は唇の副作用が辛かった。アフタゾロン口腔用軟膏を塗布してましたが、まだ瘡蓋になっています。口内炎はアズノールうがい液で乗り切れました。食後の満腹感が続いているので食事を工夫して何とかやってます。背中と脚の付け根の痛みも続いていますが、心身とも元気です。東大医研発、オンコセラピー社のペプチドワクチンの件、やっとちらほら発表され始めました。国立がん研究センター中央病院の奥坂氏の治験案内は一旦HP上に出てましたが、現在はリンク先が不明となっています。内容はOCV-C01の第III相、ランダム化比較試験でした。千葉徳州会病院もペプチドワクチン第III相試験を開始と発表しています。こちらには薬剤とランダム化比較試験の表記がありません。これまでもそうでしたがランダム化比較試験なら誤解が生まれないように募集していただきたいです。二重盲検比較試験は患者にとって賭けですから。和歌山県立医科大学、川崎医科大学はまだ発表ありません。UMINには、山口大学の進行・再発膵癌に対する新規ペプチドワクチンカクテル療法の多施設共同第II相臨床試験が出ています。それとオンコ社以外のペプチドワクチンの久留米大学は膵臓癌のペプチドワクチン臨床試験の被験者募集を一時中止しているようです。WTIワクチンの大阪大学も募集はありません。僕も治験参加に興味があるので、来週から疑問点等詳しく調べてみようと思っています。
クルクミンの膵癌への抗腫瘍効果にも期待して、濃縮秋ウコンも摂り始めました。少量の黒胡椒と一緒だと吸収率がアップするそうです。
2012/03/17
身体を動かす
ペプチドワクチンについて注意しているのですが、中村祐輔研究室、オンコセラピー社、各病院、大学とも目新しいニュースはありません。中村氏の講演会が東京であるようです。凄いデザインのチラシです。
東京の友人からガラ紡という明治からの紡績機で紡いだオーガニックコットンのソックスが届きました。オーガニックのハラマキも石鹸も。良い感じです、ありがとう。
2012/03/11
40回目ジェムザール
筑波エンザイム、野菜ジュース、牛蒡子、本葛粉、レモン寒天、生姜粉、各種サプリ等は続けて摂っています。深呼吸してマッサージして運動も再開して免疫力維持を目指します。
東日本大震災から一年ですね。また春が巡ってきました。土筆を頂いて、美味しかったです。
2012/03/09
2012/03/07
満腹感再び
2012/03/03
水腎症-尿管ステント留置
オンコセラピー社のペプチドワクチンについてのNHKの2月28日の取材の件が、2月29日にオンコ社より発表がありました。がん治療用ワクチン、OTS102(エルパモチド)の有効性が無かったという発表は残念な結果ですが、本当に残念なのは臨床試験に参加した153人の患者さん達だと思います。二重盲検比較試験である以上、臨床を受けても半数の患者さん達には最初から残念であることも付け加えておきます。同時に発表された今後の開発方針についてのお知らせでは、OCV-C01について書かれています。2月6日の発表とは異なり、抗腫瘍効果とオンコアンチゲンという言葉が強調されています。新生血管阻害作用を前面に出していたのに不思議です。OCV-101も継続開発しているようです。OCV-105はどうなったのでしょうか。創薬ベンチャーにありがちな右往左往する投資家向けの開示資料だけでは、患者にとっては迷いが増えるだけだと思います。中村氏もシカゴ大学に移籍が決まっていますし、「日本で研究した新薬を日本の人たちに最初に届けるのが夢だったのだが。せめて米国で新薬を実現したい」、今後どうなるのでしょうか。
ビスモデギブ(Vismodegib、Erivedge®カプセル、Genentech社)がFDAで承認されました。こちらも気になります。
お見舞いのお水が届きました。醍醐寺にも参りたいです、ありがとう。
2012/02/29
ペプチドワクチン、ニュース
今後の展開が気になります。
がんワクチン有効性確認できず、NHK、2月28日22時2分。
新生血管阻害作用を期待したがん治療用ワクチン OTS102(Elpamotide、エルパモチド)第Ⅱ/Ⅲ相臨床試験(PEGASUS-PC Study)の進捗に関するお知らせ、OTS社、2月29日。
今後の開発方針についてのお知らせ、OTS社、2月29日。
2012/02/24
PET検査報告(5)
2012/02/22
白い梅
2012/02/18
PET-CT(5)
抗原特異的免疫療法であるペプチドワクチンについて進展ありました。何箇所かの病院の担当者と話が出来ました。臨床なので口外できることが少なく、僕がかなり詳しく突っ込むので、どうしてご存知なんですかと何回も聞かれましたが、結局思っていた通りでした。3月に始まるオンコセラピー社と大塚製薬の治験の薬剤は、僕が目的としている効果が薄いこと。抗腫瘍効果が期待されているOCV-105の募集は現在終わっていて、今後の予定は未定であること。友人とメールをしていて思ったのですが、免疫療法やワクチンと名のつく療法は以前から多様にあります。全国のクリニックで行われている各種免疫療法やワクチン療法(すがるもののない患者へ最後の望みを持たせるためだけに高価なものもあります)、全癌を対象にしているものから、膵臓癌だけを対象にしている臨床試験もあります。久留米大学のテーラーメイドがんペプチドワクチン療法や大阪大学のBCG-CWS併用WT1ワクチンも興味深いです。ただ個々の療法は全く違うものだというのを認識してよく理解をしてから臨むべきものです。ある子宮系の癌のワクチンの臨床試験結果で21人中16人の症状が悪くなったという結果もあります。療法の広告や営業トークだけでなく、第三者や信頼できる人の意見を求めるべきです。2月初頭のNHKのペプチドワクチンの放映も、将来の医療の方向としての番組であって、先ずは単剤の認可が行われるかもしれないという程度です。ゆくゆくはペプチドワクチンは遺伝子型と適正と対象疾患に併せて複数投与される医薬品だと思っています。薬剤Bの衝撃的な映像を見て、薬剤Aの治験で夢が叶うといった単純なものではありません。ただ薬剤の効果は患者それぞれだと思っています。奏効率が低くても奇跡が起こる時もあります。受ける際には希望と信念を持って臨んで欲しいものです。
これも友人からの案内なのですが、各地でイベントも行っているパンキャンジャパン(パープルリボン)が、3月17日にハービス大阪で関西アフィリエート膵がん勉強会を開催するようで、神戸大学医学部付属病院の松本逸平氏が講演されるようです。差し支えなければ是非映像配信していただきたい。
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