2011/05/22

四国八十八箇所

四国を療養場所に選んだ点は、膵臓癌の生存期間の統計を踏まえた上で、自分の生まれた場所であること、海と山に近いこと、空が広いことです。自然食材の入手が容易であり、静かな環境でもあります。人生の間には多忙な期間もあったので落ち着いてチルしています。野山に触れた少年時代、遠心的な東京にいた時期、核心的なヨーロッパで過ごした時期、現在の療養時期は、どういう結果になるものであれ、終わる頃には何かが見えてくるでしょう。絶望的でも好結果をあきらめてはいません。ただ思うままに、生を体感しながら歩んでいきたいです。
空海にちなんで、4つの国を、発心、修行、菩提、涅槃と分け輪廻転生を表した遍路の物語は、良く出来ていると思います。お接待の慣例など地域の人々の姿勢もゆったりしてて大好きです。交通手段も無く、条件の悪かった頃には、旅の途中で病気や事故にあったり行き倒れになったり命を落とした者が少なくないそうです。少年時代を過ごした辺りにもお寺が集中してて、僕が身近に感じられるもの。第四十五番札所岩屋寺はお勧め、寺社の裏の山が好きです。