2010/12/17

副作用

13日から15日まで東京よりお見舞いツアーがあり、久しぶりにずっと笑顔でいられました。計5人で道後温泉、活気も食欲もあり楽しめました。田七人参の粉末頂きました。16日に皮膚科の診察。17日本日も通院。TS-1も2週目に入り、また皮膚の発疹が出てきましたが、処方薬のアレグラ、ステロイド軟膏、筑波エンザイムのおかげもあるのか、赤みと痒さは軽減されてきています。その他、口唇の左右付け根の切れと肛門の切れが始まりました。やはり粘膜部は敏感だなあと思います。アフタゾロン口腔用軟膏とネリプロクト軟膏を新たに処方されました。手持ちの処方薬は10種類越えてますが、ハンドル出来てます。元気です。

2010 12月 腫瘍マーカー

CEA         11.4
SPan-1       43.0
CA19-9       112
DUPAN-2       310

2010/12/10

2クール目

通院、腸閉塞後の血液検査は良好でした。3回目のジェムザール点滴とTS-1の服用を開始しました。2週連続点滴&服用、1週休みの計3週間で1クールとなってます。

2010/12/08

筑波エンザイム

古くからの友人、東京のK君は彼の父親の癌の闘病生活を10年間看たこともあり、筑波エンザイムとゲルソン療法を勧めてくれ、抗がん剤初回投与時の入院の際、病院宛に筑波エンザイムを送り届けてくれました。見た感じはワインの瓶で箱にも酒のステッカーが貼ってあり、届けてくれた看護士さんは訝しがっていましたが。
筑波エンザイムは、紅豆杉チャーガ冬虫夏草キャッツクローの4種類の漢方エキス等を配合した、かなり濃厚なドリンクです。早速、僕もネットで検索。いつも日本語と英語で文献等調査するのですが、成分検索時には中国の大学のページも多くありました。中医学の薬草の中には、抗がん作用が認可されてるものもあり、興味深い内容でした。対処療法としての西洋医学の最先端な薬の成分も、漢方薬から抽出されたものも多くあり、オルタナティブな治療法、副作用軽減を求める自分にとっては感じるものがあり、早速、飲用を開始しました。
癌で検索すると多くの代替医療や漢方薬、先進医療に行き当たります。様々な意見がありますが、試してみて自分にあったものを続けていくつもりです。効用が楽しみです。

2010/12/06

腸閉塞、腸炎

退院翌日深夜から腹痛が始まりました。経験したこともないかなりの激痛。起き上がることも出来ず唸っていました。意を決して、車で救急病院へ運んでもらい、診察、CT、レントゲン、超音波検査。腸閉塞のようで、クラビットとブスコパン点滴して、動けるようになるまで待って病室へ行き、座薬、睡眠導入剤服用して就寝しました。結果2日後には痛みが治まり、5日に退院しました。
12月6日に、主治医の診察を受けました。腹膜播種が大きくなり腸壁を圧迫しているのと、TS-1の副作用で粘膜障害が起き胃腸の働きが鈍っている可能性を示唆されました。食事、便通等の改善策と、効果のあったクラビット、ブスコパン、マグミット、座薬を処方されました。
大変ショッキングな痛みを伴う経験でした。20代で経験した副鼻腔炎の手術時に匹敵する痛みでした。

2010/12/02

抗がん剤開始

本日退院しました。入院中、最初の看護士さんとの面談で、人生が終わるかもしれないことを直前にして、心構え、やるべき事、整理する事等の説明があり、自分がどう思っているか現状を伝えました。最初からシリアス。そしてドクターとの治療計画の面談では、膵臓癌に有効な抗がん剤のガイドライン(指針)が未だ明確でないこと、2剤あり、投与方法が3種類あるが、どの方法が効果があるかまだ統計的に発表されていないと言う事を伝えられました。失敗すると後がなくなりますが、抗がん剤治療を選んだ以上かなり前向き、マキシマムインパクトのジェムザールとTS-1の2剤併用療法を選びました。抗がん剤は身体をボロボロにする、副作用が辛い、髪の毛が抜け落ちる、御飯が食べれなくなる、嘔吐するというイメージしか、これまで持ってなく、内心少しビビッてました。パソコンを持ち込んでたので、病室では情報戦です。全ての検査と薬を理解しながら、起こり得ることや問題を考えた上で、気持ちよく納得できない方法には、協議をするかNOとも言える自分を持っていないと、怖くて冒険できない未知の世界でした。薬剤師さんとの最初のミーティングの際には、かなり頭に詰め込んでいた様です。薬剤師さんとは意気投合して、入院中は大変お世話になりました。全ドクター、看護師の方達も良い雰囲気でした。最初は、タケプロン(個人的にガスターが嫌いな為)と、痛みのある時にロキソニンを処方されました。
11月19日、デキサートというステロイドから点滴開始、ジェムザール、流しの生理食塩水という具合に始まりました。ステロイドは吐き気止めだそうです。同病院でもグラニセトロンを使うケースも多いようですが、僕はデキサートでした。毎朝夕にTS-1の服用も開始しました。数日間経っても、吐き気、食欲不振等、全く副作用がでませんでしたが、25日に腹部と大腿部に赤い発疹が出来始め、肩から下、大腿部まで、赤いホルスタイン牛のような模様になってしまいました。アレグラを服用開始、リンデロン軟膏を塗布開始、その後、リンデロンクリーム、デルモベート軟膏、デルモベートクリームとステロイド剤を変更しました。食欲が旺盛で途切れることなく、発疹以外重大な副作用も起こらなかったのはラッキーでした。

2010/11/12

PET検査報告(1)

ステージIV-b、切除不能でした。膵体尾部に約5cm大の腫瘤。リンパ節転移、主膵管拡張、嚢砲性病変、脾動静脈浸潤、膵外神経叢浸潤、多数の腹膜播種結節。腹水貯留は目立たずとのこと。FDG集積亢進(SUV)など、自分の知識が追いつかない、調べ物大好きなので、今はこれが生きがいかも。
11月16日から入院予定です。超音波検査をして、抗がん剤を開始することになりそうです。抗がん剤については、迷うところもありますがやってみます。

2010/11/10

PET-CT(1)

PET-CTを受けました。体内の情報が判り、自分の病状の理解に繋がる。かなり前向きです。とりあえずお腹空きました。

2010/11/08

2010 11月 腫瘍マーカー

CEA         18.6
SPan-1       91.0
CA19-9       273
DUPAN-2       400

初診

新しい病院で、1回目の診察。PET-CTの予約と精査加療入院の日程を決めました。どこからどう見ても元気な人間にしか見えないし、今では体重も戻り始め活力もあるのに、病状の事実を受け止めて、治療の道の予定を進めて行くのは不思議なものです。祈る気持ちもあれば、実は間違いであって欲しいという妄想もあります。
世界中の友人の協力の下、膵臓癌をリサーチしました。近年、医療が飛躍度的に進歩してるとはいえ、かなり絶望的な状況。10年後に発症していればとしか、表現できません。膵臓癌の原因は不明なようです。エスプレッソコーヒーとアメリカンスピリットタバコは好物です。20代より友人達からの影響で、化学物質を避けた肌用製品、コットン製品、ベジタリアン、ビーガン、マクロビオティック、 玄米食、自然食、添加物-乳製品-動物性脂肪-精製糖などを摂取しないこととかに、ずっと慣れ親しんできた人生を送ってきた自分としては、何で俺?みたいな気持ちはありますが、なったものはなったので、これからどうするか、楽しんで乗り切るしかないです。当面チルな生活だ。

2010/11/03

決心

自分が膵臓癌と知らされて、その翌日は独りで長い間歩いたのを覚えています。周りの景色が全く異質なように思えました。購買意欲もなく、食料だけ買ってました。先ず膵臓癌について知識が無かったので、よく調べていくうちに、他の臓器のがんに比べて、進行が速く生存率が極端に低いこと、がんの王様と表現されていたこと、転移している切除不能の場合には2種類しか抗がん剤しか無いこと、とりあえず絶望的状況だなあと。ただ、元来楽天的で前向きなので、落ち込んだのは1日だけでした。ヨーロッパに住んでいたのですが、数年前、父親の食道癌で手術が危なかったこともあって、実家に戻り療養を手伝っていました。広範囲の転移した臓器を摘出したにもかかわらず、 その後の抗がん剤治療で根治まで至りました。父方の祖父は肝臓癌で亡くなっています。母方の祖父は、30代で若くして逝ったそうです。大阪府立成人病センター等であれば、複雑な転移部分があっても切除手術という道もある、電話で話した東京在住の友人のチリ人の女性は、国立がん研究センター中央病院で肝胆膵外科の島田先生から手術を受け経過が良いという。樹状細胞ワクチン療法、活性化リンパ球療法、NK細胞療法、高濃度ビタミンC療法、低容量ナルトレキソン療法等の様々な選択肢もあります。病院を調べると、正直かなり迷いましたが、とりあえず、父が根治した病院に良い思い入れがあったので、精査してもらおうと、四国への転院を決めました。

2010/11/01

膵臓癌の告知

数ヶ月にわたって胸部腹部に痛みがあり、体重減少があったものの、身体が丈夫で我慢できたので痛み止め等服用して放置してました。
10月になって痛みが強くなったので胃潰瘍程度だろうと思い、経鼻でできる胃カメラを設置している近所のクリニックを受診。血液全検査をして1週間後に胃カメラの予約を取りました。数日後、血液検査の結果を見たドクターから電話があり、超音波検査を受け、その日のうちに総合病院へ紹介され緊急受診となりました。その頃には黄疸、褐色尿になっていました。
10月22日に閉塞性黄疸で総合病院に入院、ERCP(内視鏡的逆行性膵胆管造影検査)とERBD(内視鏡的逆行性胆管ドレナージ)を施術して、胆管にチューブを留置。その後、経過も良く回復してました。
10月28日に、ドクターと面談があり、病理検査の結果、進行度4bの悪性腫瘍で、転移があり摘出手術は無理そうだと告知がありました。その時、余命?はと聞いたところ、8ヶ月位の症状という真顔での返答には、心を大きく揺さぶられました。