2010/11/03

決心

自分が膵臓癌と知らされて、その翌日は独りで長い間歩いたのを覚えています。周りの景色が全く異質なように思えました。購買意欲もなく、食料だけ買ってました。先ず膵臓癌について知識が無かったので、よく調べていくうちに、他の臓器のがんに比べて、進行が速く生存率が極端に低いこと、がんの王様と表現されていたこと、転移している切除不能の場合には2種類しか抗がん剤しか無いこと、とりあえず絶望的状況だなあと。ただ、元来楽天的で前向きなので、落ち込んだのは1日だけでした。ヨーロッパに住んでいたのですが、数年前、父親の食道癌で手術が危なかったこともあって、実家に戻り療養を手伝っていました。広範囲の転移した臓器を摘出したにもかかわらず、 その後の抗がん剤治療で根治まで至りました。父方の祖父は肝臓癌で亡くなっています。母方の祖父は、30代で若くして逝ったそうです。大阪府立成人病センター等であれば、複雑な転移部分があっても切除手術という道もある、電話で話した東京在住の友人のチリ人の女性は、国立がん研究センター中央病院で肝胆膵外科の島田先生から手術を受け経過が良いという。樹状細胞ワクチン療法、活性化リンパ球療法、NK細胞療法、高濃度ビタミンC療法、低容量ナルトレキソン療法等の様々な選択肢もあります。病院を調べると、正直かなり迷いましたが、とりあえず、父が根治した病院に良い思い入れがあったので、精査してもらおうと、四国への転院を決めました。