2011/12/26

ありがとう

一年間、僕を支えてくれた家族、医師と看護士の方達、長い年月をかけて治療に関する各分野の知識の蓄積に携わった方々、筑波エンザイムの関係者、東京、横浜、名古屋、大阪、岡山、沖縄、ロンドン、メルボルン、アンカレッジからお見舞いに訪れてくれた30人以上の友人達、電話やメールで励ましてくれた地球上の多くの友人達、僕が感動した全ての創造物に関わった方々、感謝しています。
マヤの長期暦の終わりと囁かれたこともある、あの2012年を迎えられそうな感じです。





Konkylie
by When Saints Go Machine

2011/12/22

今年最後の通院

山の紅葉も色褪せてきてます。二つの病院で抗がん剤投与と温熱療法のセッションをしてきました。血液検査は良好。ハイパーサーミアは腹部の汗が流れ落ち、効果が期待できそうな予感です。筑波エンザイムは120mlずつ、野菜ジュースも続けています。これで今年は無事に乗り切れそうかも。心配なのは十二指腸閉塞のみ。気長に食欲不振と付き合います。

2011/12/15

アミラーゼ不安定

血液検査、なぜかアミラーゼが高値ですが、他は良好。33回目のジェムザール投与ありました。午後からハイパーサーミアの2回目のセッションをしました。

2011/12/02

ジェムザール再開

血液検査の結果良好、ジェムザール投与も出来ました。お腹の辺りの違和感も日に日に良くなってる気がします。心理的に食事が怖くなっているせいか、以前より食欲はありませんが。

ハイパーサーミア

病院をはしごして、温熱療法のハイパーサーミアを初めてやりました。これからはジェムザール点滴後、病院を移動して温熱療法を続けます。痩せ型の健康体には効果が高いそうです。帰宅する頃には、体力不足で昼寝が欠かせません。

2011 12月 腫瘍マーカー

CEA         15.8
SPan-1       77.0
CA19-9       198
DUPAN-2      570

2011/11/26

温熱療法

入院が続いて延期になっていた温熱療法ハイパーサーミアの診察がありました。チタン製ステントだし問題はないでしょうということで、本日スケジュールも組みました。ヒートショックプロテイン(HSP)の作用で間隔をあけたほうがいいかということを質問したところ、外部から暖めるのと違い、内部を暖めるので施術間隔はそれ程気にしなくてもよいとのこと。腹膜播種に効果があることを期待しています。当面は骨盤底の腹膜播種結節と最近問題があった胆管と十二指腸周辺に焦点をあてていきます。

2011/11/25

TS-1のみの再開

血液検査でアミラーゼのみ高く、ジェムザール投与を見送り、TS-1の服用のみ開始することになりました。心配です。

2011/11/22

十二指腸ステント

11月14日に入院。15日に上部消化管内視鏡で金属製十二指腸ステントを留置しました。ERBD(内視鏡的逆行性胆管ドレナージ)を3回やっているので施術を受ける手順自体には慣れましたが、寝てる間とはいえ口腔経由での作業中に意識が戻ることもあり、唸りながらSF映画の手術室の中を見ているようなイメージが焼きついています。無事に留置は完了したのですが、翌日から41度超の発熱と悪寒が2日間ありました。肝機能、白血球、血小板、CRPが悪化しています。抗生剤点滴を続けてましたが、培養検査の結果、第3-4世代セファロスポリン系耐性のエンテロバクタークロアカエというグラム陰性桿菌に感染していることがわかりました。急遽、メロペンという抗生剤の連続投与になりました。25日からの抗がん剤再開に向けて、本日退院です。長かった。

2011/11/10

X線TV十二指腸造影

本日、X線TV十二指腸造影検査の結果、完全に十二指腸が閉塞していました。モニターで見ると、かなりな部分が2-3mm位しか余裕が無いようで、ドクターも辛かったでしょうと言ってました。これでは満腹な訳です。夜中の3時までお腹いっぱいの日々でした。調べてみると、1日5リットルもの胃液と膵液と胆汁が分泌されるようです。十二指腸が閉塞すると、食事もできずに吐くしかなく、少し前までは胃と腸のバイパス手術が必要だった模様。早速、来週から入院して、十二指腸ステントを留置することに決めました。これは2010年から保険適用になったものです。感謝。

2011/11/08

ニュースになった新治療

ペンシルベニア大学の発表の、免疫細胞の改変で慢性リンパ球性白血病患者が全快というニュースを読みました。患者から採取したリンパ球の一種であるT細胞に遺伝子操作を行って、キラー細胞に改変させ、がん細胞を攻撃して死滅させるという新治療法のようです。他のがんへの有効性を調査するようで進展して欲しいものです。
肝臓癌への鉄キレート剤の肝臓動脈注射で有効性があったとの山口大グループの発表したニュースにも驚きました。世界中の研究者が鉄過剰とさまざまな癌について調べてます。岡山大の中村栄三氏の含鉄タンパク質小体(フェリチン)の研究や山形大の西田雄三氏の金属イオンと疾患についての研究も興味深いです。肝細胞癌へのデフェラシロクスという鉄キレート剤の投与や、骨髄異形成症候群(MDS)、再生不良性貧血へのエクジェイド、デスフェラールという鉄キレート剤の投与も効果があるようです。
漢方薬である青蒿(セイコウ)の解熱成分アルテミシニンとその誘導体(アルテスネイト、ジヒドロアルテミシニンなど)の抗がん効果も報告されています。アルテミシニン誘導体の一種アルテスネイトは分子の中の鉄イオンと反応してフリーラジカルを産生する抗腫瘍効果があるとされています。
米医学誌ネイチャー・メディシン(電子版)に発表された、体に無害な赤外線を使った新しいがんの治療法を米国立保健研究所(NIH)の小林久隆チーフサイエンティストらが開発したというニュースは画期的でした。マウスの実験では8割で完治、副作用もなし、光を受けると熱を出す特殊な化学物質と、癌細胞のたんぱく質(抗原)に結びつく抗体を結合させた薬を注射して、翌日癌細胞の表面に付いたところで体を透過しやすい近赤外線を当て、熱で癌細胞を破壊するというもの。実験では、2週間で死んでしまう悪性がんのマウスに、この薬を注射して翌日に近赤外線を1日15分照射する治療を2日間実施。これを1週間おきに4回繰り返すと、8割でがんが完治した。 凄いです。
先週末、弟とマラソン約束していたけど体調が優れなくて行けませんでした。完走おめでとう。

2011/11/04

2011 11月 腫瘍マーカー

CEA         15.1
SPan-1       77.0
CA19-9       243
DUPAN-2      690

毎食後の満腹

本日診察。血液検査の結果は良くなっていたので抗がん剤クール後半も継続しています。ただ、毎食後の満腹感が続いています。よく噛んで繊維ものを避けて食事をしています。繊維を取り除いてある野菜ジュース等は継続中。来週にX線TV十二指腸造影検査を受けることになりました。

2011/10/30

満腹感

昨日の夕食後より食べた物が胃に溜まったままのような感じの満腹感が凄いです。初めての経験です。

2011/10/28

1ヶ月ぶりの抗がん剤再開

血液検査の結果、白血球、肝機能、ビリルビン、アミラーゼ、CRPなどまだ高いままですが、抗がん剤投与できる値なので、本日より再開しました。抗生剤、ロキソニンは服用しています。体調をみながら安静にして様子を見ます。

2011/10/22

胆管ステント留置

10月10日から、慢性化しつつある胆管炎への対処として胆管ステント留置のため入院。レントゲン、心電図をして、11日に昨年一度経験したERCP(内視鏡的逆行性膵胆管造影検査)とERBD(内視鏡的逆行性胆管ドレナージ)を受けました。十二指腸乳頭部と胆管の閉塞のため、施術が難航しタイムアウト状態。悪化した膵臓の機能の正常化を待って、18日に再度、ERBD(内視鏡的逆行性胆管ドレナージ)を受け、胆管ステントの留置が完了しました。昨年はチューブだったのですが、脱落防止のため、今回は金属製です。ボストンサイエンティフィック社のものでシリコンの膜で覆われたパーシャルカバータイプというものです。その後レントゲンで確認をして、膵臓の回復を待ち、22日に退院となりました。腹部に違和感を感じるため、ロキソニンと抗生剤を服用しています。ステント自体は形状記憶合金の仕組みで、バネが開くように拡張していくようで1週間くらいかかって開ききるだろうということです。生体に金属が食い込むイメージを持ってしまうのですが、早く馴染んで気にかからなくなれば良いなと思っています。炎症の問題が解決して来週からの抗がん剤再開ができるのを願って静養します。

2011/10/07

PET検査報告(4)

膵体尾部の腫瘤は約4.1cmで僅かに増大。FDG集積も僅かに亢進。腹膜播種結節は増大、増加、FDG集積も亢進。胆嚢、肝門部にもFDG集積亢進。周囲に軟部陰影も見られ播種やリンパ節転移の疑いあり。増悪所見でした。心配です。特異点を超えると、膵臓癌は倍々ゲームののように進行するようなので、この結果を重く受け止めています。先ずは胆管の問題を解決しようということで、ドクター合意しました。10月10日より、胆管に金属製ステントを留置するために入院する予定です。

2011 10月 腫瘍マーカー

CEA         16.0
SPan-1       50.0
CA19-9       137
DUPAN-2      590

2011/10/06

SJ

スティーブジョブズ、ご冥福を祈ります。自分の膵臓癌とは違うタイプの神経内分泌腫瘍(膵島細胞種)だったようです。1980年代後期からアップル社のマッキントッシュに親しんできた自分としては、彼は80-90年代のヒーローの一人でした。Power to the People. 最高でした。アップルを辞めてネクスト社を始めた頃までカッコ良かったです。その頃は孫さんも本屋さんでしたね。その後、アップル社に戻って快進撃、MacOS、iPod、iPhone画期的でした。僕がイギリスにいた6年程前、フラットメイトの友人がたまにスティーブと個人的に会っていました。彼が持っていた純粋な自由奔放な気風を今後のコンピュータ業界も持ち続けて欲しいです。ビジネスゾンビばっかりですから。

2011/09/30

PET-CT(4)

PET検査です。今回は不安の方が大きいかな。心配です。

2011/09/22

ジェムザール28回目

色々ありましたが、28回目のジェムザール投与しました。胆管の炎症への対応にも慣れてきました。今月末にPET-CTを受けることにしました。弟からNZの天然シリカ含有の超軟水Deepというお水を1ケースと有機栽培の遠赤ケール粉末、サンクス。

2011/09/15

タルセバ

膵臓癌では、使用できる抗がん剤が2種類しかないので、効果が無かった場合の選択肢はありません。2011年上半期迄にドラッグラグの問題がメディアでも取り上げられるようになり、世論や法整備が改善され、ようやく待望の上皮成長因子受容体(EGFR)チロシンキナーゼ阻害剤エルロチニブ(商品名:タルセバ)が治癒切除不能な膵癌の治療薬として認可されました。パープルリボン、患者さんや家族、一部の病院関係者や製薬関係者の努力が実りました。エルロチニブは2005年11月に米国、2007年1月に欧州で承認されています。しかし、ドクターと話したところ、僕のケースでは使用できないということです。GEMとTS-1の併用投与であるので、タルセバの使用要件から外れているということ。日本人体質への副作用や併用されるであろう日本独自の抗がん剤治療との関係で、慎重な臨床、初期投与ガイドラインはあって当然です。しかし、この薬剤を待っていたのは日本全国の希望の持てない末期患者で、当然様々な抗がん剤治療を試している筈です。現在有効とされ保険適用内の抗がん剤は2種類しかないのですから。今回の方針では誰も使用しないでしょう。初期投与でGEMとタルセバを選ぶ人がいるとも思えません。ジェムザール単剤か、TS-1との併用の効果が統計上有効です。GEMとTS-1の平均奏効期間が6~8ヵ月程度とされている現状。決定的な治療方法が無く、膵臓がんに有効な薬をどの順番でいかに使用するかが決定的に予後に違いが出る現状。FOLFOXやFOLFIRI、FOLFIRINOX、アバスチン、イリノテカン、ゼローダ、5FU等もありますが、延命方法にすら進歩が無い現状です。まだ若く、身体も大きく丈夫な僕には使ってみて欲しいと切に思います。欧米ではFOLFOXFOLFIRI、FOLFIRINOXの実績もあります、日本では治験のみですが、臨床試験もアイデアのひとつです。現在、早期発見が鍵となる膵臓癌の発見方法は研究も進んでいます。国もその方向で対処しているようです。治せても治せないなくてもそれは良いことですけど。膵臓癌標的の薬剤も僅かに研究はされていますが、膵臓癌は発症人口比も小さいので他の癌で開発された薬剤の応用的な面が多いのも事実です。癌治療全体に画期的な対処方法が解明されるまでは、不治の病と言う事で仕方ないと。日々、新薬、新手法開発のニュースを目にしますが、あと10年発症が遅ければと悔やみます。

2011/09/02

倦怠期

春頃までに好転していた腫瘍マーカーですが、その後少しずつ増加傾向にあります。胆嚢の問題も抱えたままで、炎症が頻発しています。ジェムザール点滴時の血管痛も徐々に強くなってきていて、最近は肩まで痛みで痺れるようになってきています。点滴する側の腕を温めたり、血管を変えたり、通院治療の看護士さんたちの経験上の工夫でなんとか乗り切っています。

2011 9月 腫瘍マーカー

CEA         11.8
SPan-1       35.0
CA19-9       103
DUPAN-2      620

2011/08/26

炎症反応不安定

今日の血液検査でCRPがまた上がっていましたが、白血球は減少してて範囲内です。やはり胆管に問題があるのか、不安定な状態が続いています。抗がん剤のクールが今日から始まりした。副作用で白血球が減少するので、クール中盤とクール終了前あたりに抗生剤服用するつもりです。8月の腫瘍マーカー、DUPANが5倍近くに上昇していました。心配です。9月も5倍になるかもしれないという恐怖が襲います。

2011/08/05

抗がん剤再開

血液検査では白血球とCRPが少し高いのですが、抗がん剤投与再開しました。抗生剤を服用したりしながら様子を見ます。今年の夏までには一度友人達に会いに東京に行こうと思っていたのですが断念しました。

2011/08/04

2011 8月 腫瘍マーカー

CEA         9.2
SPan-1       28.0
CA19-9       82
DUPAN-2      440

2011/08/01

三朝温泉

退院したばかりですが、弟の誘いで世界有数の放射能泉である三朝温泉に来ました。癌が発覚するまで通っていた温泉です。とても昭和です。体調をみながらゆったりするつもりです。

2011/07/29

胆嚢炎、胆管炎

今日、退院しました。各種抗生剤を点滴し続けました。腫瘍マーカーの増加傾向もあり、抗がん剤再開を目標としているため、近日中の胆管金属製ステントの留置は見送りました。処方薬の抗生剤をクラビットからフロモックスに変更しました。まだ胆嚢辺り張っています。来週から抗がん剤再開目標です。

2011/07/27

MRI検査

入院しています。MRI検査をしました。胆嚢の頭側壁に壁肥厚、胆嚢炎との所見です。肝内胆管の軽度拡張。総胆管、胆嚢管合流部で胆管の狭窄。炎症が波及しているようです。

2011/07/22

抗生剤点滴

毎日通院で点滴を継続中ですが、一向に血液検査の数値に改善が見られなく、抗がん剤再開断念です。今日から治るまで入院となりました。胆嚢の痛みも強くなり、ロキソニンの服用を続けています。

2011/07/19

胆嚢炎

休みの間も連続して抗生剤点滴を続けていたのですが、本日の血液検査の結果は、肝機能もビリルビンもCRPも高値でした。腹部も張ってて痛みもあります。引き続き抗生剤の点滴を続けて、様子を見ることになりました。来週から抗がん剤が再開できると良いのですが。

2011/07/15

胆嚢の痛み

昨夜から、胆嚢の辺りに激痛が走りました。今日診察を受けて超音波検査をしました。昨年10月に留置したERBDチューブが春頃に抜け落ちていたようです。胆嚢が充満して肥大して、胆壁も肥厚、胆嚢炎のようです。尿も褐色っぽくなってきています。超音波検査では胆嚢以外の膵臓、腎臓、脾臓の新たな問題は見つかりませんでした。抗生剤点滴を毎日して様子をみる予定となりました。本日から予定していた抗がん剤投与は一時ペンディングになります。

2011/07/08

一進一退

腫瘍マーカーは低位圏で落ち着いていますが、微妙に増減しています。今日で11クール目の抗がん剤投与が終了しました。癌告知時に聞いてひとつの目安となっている8ヶ月も越えそうです。手術不能最終ステージ膵臓癌の生存期間平均も、腹膜播種を発見した人の生存期間平均も越えました。

2011/07/01

2011 7月 腫瘍マーカー

CEA         8.9
SPan-1       20.0
CA19-9       54
DUPAN-2       87

2011/06/24

外出続き

来客も多く、毎週末外泊しています。繰り返しているので用意は楽ですが、体調管理をスケジュール通りに持っていくのは不可能なので、時間のある時は思いっきり身体を休めています。静養第一。サイクリング、散歩、マッサージと軽い運動もしています。

2011/06/10

色素沈着

明らかに抗がん剤を摂る前に比べて、顔の色が黒味がかってきました。そんなにではありませんが。副作用の項目にあったので調べたりして、日焼け止めを塗ったり気をつけてきましたが、そろそろ日差しが強くなってきました。やっぱり今年の夏も海で泳ぎたい。子供の頃から水泳は得意なので最後になるかもしれないし夏のビーチは外せません。いろいろ日焼け止めを探したのですが、日本では内容物の良いものはドイツ製のものなど数種類しか売っていません。イギリスの友人にまた頼もうと思っていたところ、オーストラリアからビタミンDのカプセルと共に届きました。ありがとう。

2011/06/03

2011 6月 腫瘍マーカー

CEA         10.1
SPan-1       20.0
CA19-9       46
DUPAN-2       87

PET検査報告(3)

膵体尾部の腫瘤約3.4cmとわずかに縮小。FDG集積も著変無し。骨盤底の腹膜播種に関してはわずかにFDG集積亢進。リンパ節腫大は同定困難。イレウス無し。良好ですが、やはり癌は落ち着いたまま、そこにあります。複雑な気持ちですが慌てないで治療を進めていこうと確認させられる内容でした。

2011/05/27

PET-CT(3)

3回目のPET検査。腫瘍マーカーも落ち着いているので期待大。元気です。

2011/05/26

副作用なし

今日でまた抗がん剤のクール終了しましたが、嘘のように副作用が出ません。薬が効かなくなったのかなと疑ってしまいます。