2012/03/28

三寒四温

今日は暖かい。食後の満腹感は時間差でくるので、食べ過ぎないよう抑えています。食欲はあったり無かったり。満腹感は辛い。最近摂取している野菜は殆ど野菜ジュース経由。上半身の痛みもあり、運動と温泉通いを心掛けています。金曜日に抗がん剤開始予定。粘膜系の副作用が減ると嬉しい。免疫力維持のため筑波エンザイム、漢方薬、サプリ等続けています。
中村祐輔研究室のがんペプチドワクチン療法臨床研究実施施設リストが更新されています。実施少ないです。山口大学はKIF20AとVEGFR1とVEGFR2のカクテルワクチンの第II相臨床試験。UMINの条件以外にジェムザール歴が半年以内ということでした。川崎医科大学の膵癌はVEGFR1とVEGFR2の研究。千葉徳州会病院は、標準療法不応膵癌に対する3種類の有効成分を含むペプチド(OCV-C01)の第III相治験です。和歌山県立医科大学は詳細を問い合わせ中なのですが、僕に合ったケースはなく残念です。膵癌のがんワクチンは全国の大学等で開発途上であり、エヴィデンスも確定されていません。どの成分がどのような個体に成果があるか、患者も情報弱者では危険です。理論、薬剤や方法、背景等勉強になります。医薬品開発、臨床研究、臨床試験、バイオベンチャー等も興味深い。でも創薬の現場でゲノム解析して候補をスクリーニングして考えて実験している人達が一番カッコいい。ブログとか論文とか表現が先端すぎ。新しい世代の人達に歴史を塗り替えるような凄いの発見して欲しいです。
国立がんセンターがホウ素中性子捕捉療法というのを推進しようという計画がありましたが、どうなったのでしょうか。2012年内には臨床開始したいということでした。国立がんセンターはトップがまた変わるとか。気になります。

2012/03/25

ペプチドワクチン再燃

春めいてきました。庭の桜桃も満開です。抗がん剤休薬の週。先週は唇の副作用が辛かった。アフタゾロン口腔用軟膏を塗布してましたが、まだ瘡蓋になっています。口内炎はアズノールうがい液で乗り切れました。食後の満腹感が続いているので食事を工夫して何とかやってます。背中と脚の付け根の痛みも続いていますが、心身とも元気です。
東大医研発、オンコセラピー社ペプチドワクチンの件、やっとちらほら発表され始めました。国立がん研究センター中央病院の奥坂氏の治験案内は一旦HP上に出てましたが、現在はリンク先が不明となっています。内容はOCV-C01の第III相、ランダム化比較試験でした。千葉徳州会病院もペプチドワクチン第III相試験を開始と発表しています。こちらには薬剤とランダム化比較試験の表記がありません。これまでもそうでしたがランダム化比較試験なら誤解が生まれないように募集していただきたいです。二重盲検比較試験は患者にとって賭けですから。和歌山県立医科大学川崎医科大学はまだ発表ありません。UMINには、山口大学の進行・再発膵癌に対する新規ペプチドワクチンカクテル療法の多施設共同第II相臨床試験が出ています。それとオンコ社以外のペプチドワクチンの久留米大学は膵臓癌のペプチドワクチン臨床試験の被験者募集を一時中止しているようです。WTIワクチンの大阪大学も募集はありません。僕も治験参加に興味があるので、来週から疑問点等詳しく調べてみようと思っています。
クルクミンの膵癌への抗腫瘍効果にも期待して、濃縮秋ウコンも摂り始めました。少量の黒胡椒と一緒だと吸収率がアップするそうです。

2012/03/17

身体を動かす

金曜日の通院。血液検査で少しずつ貧血の改善がみられています。中程度の貧血まで回復。その他、血液は問題なし。抗がん剤も投与期間中です。今回は皮膚と粘膜に若干副作用が出てます。木曜日まで3日間、東京から見舞いの来客があり、一緒にボーリング、ハイキング、フィッシング、サイクリング等、アクティブに動いてみました。傍に誰かいると安心して運動できるので心強く、笑顔で過ごせました。春が近づいて自然も色付いてきてます。もっともっと元気でいたい。現在の問題点は、食べ方に気をつけないと食後の満腹感に陥ること。寝起き(昼寝でも)後、背中右下側に20秒程激痛が走ること。尿管ステント留置手術後、右脚の付け根外側が痛いことです。ドクターによると背中の痛みはステントに起因するものだろうとのこと。腫瘍マーカーが徐々に増加していることについては、ジェムザール耐性が起っているのだろうと。僕もそう思っていますが、ドクターは、ステージIVbでジェムザールを1年半続けている事は驚異的であり、普通は増加する場合は一気に何倍、何十倍も増えて重篤な症状が出ると言っていました。以前ジェムザールとCDAというログを書いた時に調べたステージIVの171人のジェムザール投与患者と比較すると、僕のケースは奇跡的だと自分でも思っています。末期膵臓癌の患者としても病院内で古参になってきました。日々免疫力向上を心掛けます。
ペプチドワクチンについて注意しているのですが、中村祐輔研究室オンコセラピー社、各病院、大学とも目新しいニュースはありません。中村氏の講演会が東京であるようです。凄いデザインのチラシです。
東京の友人からガラ紡という明治からの紡績機で紡いだオーガニックコットンのソックスが届きました。オーガニックのハラマキも石鹸も。良い感じです、ありがとう。

2012/03/11

40回目ジェムザール

血液検査でクレアチニン(Cre)範囲内に下がり、1ヵ月振りにTS-1の服用再開、尿管ステントの効果が出ました。輸血後、ヘモグロビン濃度も改善しジェムザールの投与も。各抗がん剤とも何度か中断した経緯もあり、40回目のジェムザール、39週(20クール)目のTS-1です。腫瘍マーカーがまた上昇しているので気になります。先週半ばより満腹感が続き夕食を抜いてましたが、少し緩和されてきたような。少しずつ食べて様子をみて来週十二指腸の検査をします。久しぶりのTS-1の副作用なのか、いきなり肛門が切れたのでネリプロクト軟膏を使っています。満腹感が改善されるまでは、温熱治療を中断予定。体調は小康状態なので油断しないで管理していきたいです。
筑波エンザイム、野菜ジュース、牛蒡子、本葛粉、レモン寒天、生姜粉、各種サプリ等は続けて摂っています。深呼吸してマッサージして運動も再開して免疫力維持を目指します。
東日本大震災から一年ですね。また春が巡ってきました。土筆を頂いて、美味しかったです。

2012/03/09

2012 3月 腫瘍マーカー

CEA          31.5
SPan-1       130.0
CA19-9       464
DUPAN-2      860

2012/03/07

満腹感再び

先日の尿管ステント留置後の経過は良好。右の背中に不明な痛みが走ることのみ。次回の尿管ステントの交換は5月末ですが、すでに怖いです。NSAIDsの総量を増やしたので痛みの問題は減りましたが、たまに痛みで困ることも。それと食後の満腹感が続き、食欲が無く体重も減少しています。苦しくて今日は夕飯食べれませんでした。再度、十二指腸ステントを入れることになるという予測の通りなので、食に気を配って症状の悪化をみながら検査するつもりです。今週金曜日の血液検査までは静養します。それにしてもよく寝てばかり。

2012/03/03

水腎症-尿管ステント留置

退院しました。水腎症のため経尿道的尿管ステント留置術。仙骨硬膜外麻酔と尿道のゼリー麻酔だけなので意識はあり、横にある3台のモニター画面を見ることができました。初回は硬性膀胱鏡(金属鏡)を使用するとのこと、2回目からは軟性膀胱鏡だそうです。太くて直線的な金属鏡と開脚姿勢で固定される検診台を見て悪寒が走りました。正直、痛いし暴行鏡。経験豊富なドクター達と看護師達を信頼して耐えるしかありません。X線のモニターで見えるだけに異物感や痛みが体内のどの場所で起っているか視覚化される経験、膀胱鏡に沿わせてガイドワイヤーでダブルJステントが腎臓まで届き、くるっと丸まった時の安堵、これを3ヶ月おきに繰り返さなければならないなんて、かなり複雑です。術後のバルーンカテーテルの留置は必要ありませんでした。感染症もなく、血尿、排尿時の痛み、膀胱の異物感(26cmのステント)は数日続きましたが、経過は良好なようです。翌日の血液検査でヘモグロビン濃度(Hb)が6.5g/dlになっていたので、赤血球濃厚液(RCC-LR-2、照射)の輸血をしました。初めてで緊張しましたが、眠気に襲われ殆ど寝ていました。オキシコンチン、オキノームの説明も受けました。病院ごとに緩和ケアのガイドラインがあるようで、僕が受けたかった処方は難しいようでした。副作用対策のため、オキノームを使用するには、オキシコンチンの継続使用をまず始めること。ドクターと良く話して、NSAIDsの総量を増やして対処して様子を見て、痛みが強いようならオキシコンチンに移行することにしました。胃腸障害の副作用が強いボルタレン(ジクロフェナク)ではなく、COX-2(シクロオキシゲナーゼ)を阻害するセレコックス(セレコキシブ)をロキソニンと併用してみます。次の血液検査で、クレアチニン(Cre)が高ければTS-1の服用は中断、ヘモグロビン濃度が低ければジェムザールの投与の中断があります。養生です。
オンコセラピー社ペプチドワクチンについてのNHKの2月28日の取材の件が、2月29日にオンコ社より発表がありました。がん治療用ワクチン、OTS102(エルパモチド)の有効性が無かったという発表は残念な結果ですが、本当に残念なのは臨床試験に参加した153人の患者さん達だと思います。二重盲検比較試験である以上、臨床を受けても半数の患者さん達には最初から残念であることも付け加えておきます。同時に発表された今後の開発方針についてのお知らせでは、OCV-C01について書かれています。2月6日の発表とは異なり、抗腫瘍効果とオンコアンチゲンという言葉が強調されています。新生血管阻害作用を前面に出していたのに不思議です。OCV-101も継続開発しているようです。OCV-105はどうなったのでしょうか。創薬ベンチャーにありがちな右往左往する投資家向けの開示資料だけでは、患者にとっては迷いが増えるだけだと思います。中村氏もシカゴ大学に移籍が決まっていますし、「日本で研究した新薬を日本の人たちに最初に届けるのが夢だったのだが。せめて米国で新薬を実現したい」、今後どうなるのでしょうか。
ビスモデギブ(Vismodegib、Erivedge®カプセル、Genentech社)がFDAで承認されました。こちらも気になります。
お見舞いのお水が届きました。醍醐寺にも参りたいです、ありがとう。