2012/04/18

化学療法

週明けから調子が良く無く、腹部の痛みと張りに悩まされてました。苦しかった。今日は流動食だけなので、夕食どうしようかなと考えています。外観と内面は未だに元気です。
日本の制度上、殆どの膵臓がんの患者は先ず、切除手術、放射線療法が可能かの判断があり、その後化学療法に移行します。進行・再発膵癌の進行は早く、病状も急激に悪化することがあり、体調の悪化や抗がん剤の副作用で抗がん剤治療が中止される場合もあります。膵臓がんには抗がん剤が数種類しかなく、化学療法の中止以降は保険適用下では有効な治療はありません。それに現在の化学療法も延命効果が若干あるという程度です。希望は無く、延命措置を受け続けるものだと最初から病院で伝えられ、ガイドラインもそうです。
メディアが免疫療法やがんワクチンで賑わい続けてます。各メディアは各企業の広告のよう。各社一斉に厚生省の方針を批判しつつ(研究育成や医療制度と抗がん剤は最低最悪)、成功例を前面に出して(半分位は全く関与のない成功例)、免疫治療という新しい分野と開発事情、医療のテーラーメイド化推進、かなりなハイプです。でも放映や記事をみると結果的には違う会社の違う手法の免疫治療に誘導されます。世界中で多種多様な研究がなされていますが、発表されている好結果も多種多様。効果の無いエヴィデンスだけ患者には届かない仕組み。またペプチドワクチンの治験では、標準療法不応や不耐の募集が多いのが事実です。免疫療法に相反する化学療法が標準であるので、先ずはそこで統計値を向上させないと前に進まないというのが現状でしょう。実際、化学療法は免疫系をボロボロにしますしね。
各治療機関にも問い合わせが多いようです。啓蒙団体も多いし、行政が動きそうですね。ただインフルエンザワクチンや豚ワクチン、子宮頸癌ワクチンのように結果が不確かなものに対して税金が大量に投下され、結局は企業と天下りの役員だけが得をするという構図の繰り返しは避けてもらいたい。人類の歴史をみてもいきあたりばったり、長い目で見ないと効果なんてわかりません。化学肥料、農薬、添加物、医薬品しかり。ただ、膵臓がんを見つけてから何回も考えてたのですが、そろそろ化学療法を止めてみようかなと思ったりしています。桜も二回観れました。冒険したい。